保育園への入所を希望し、入所の申請を行なっても希望が通らず、待機児童になってしまう子どもが増えている背景には、子どもを預かれる施設が不足している点があります。国や自治体によっては事業者に対し家賃の補助を行なうなど、施設不足を解消するための取り組みを行なっていますが、新設予定の施設が開設見送りとなるケースが多発しています。その原因のひとつとして、周辺住民の反対運動をあげることができます。
主な原因のひとつに騒音があります。はしゃぎまわる小さな子供の声というのは他人の子どもでも癒しになるなど、好意的な受け止め方をする人は多いのですが、そうでない人もいるようです。ただただうるさいと感じる人もいて、それを理由に開設を反対する人がいるのです。開設にいたったケースでも、うるさいと苦情の電話が多くかかってくることが悩みになっている保育所が取り上げられたこともありました。
また、親のマナーの悪さを理由に反対する声もあります。夕方になると子どもを引き取りに来る親の路上駐車が多くなり、周辺住民の交通の妨げになるというものです。そのまま保護者同士が立ち話をはじめて邪魔、親が目を離していて子どもが飛び出してくるのが危ない、こわいということで、保育所の開設が反対されています。